妖精の宝石


キャメロットの葉っぱ男:レイジュ・カザミ

一緒に宝石を探しにいってくれて本当にどうもありがとう!おかげで、お姉ちゃんに宝石をプレゼントする事が出来たよ!

この宝石は、皆で分けようね。お姉ちゃんもきっとそう言ってくれると思うな。皆で宝石を捜しにいったけど、もしまた何か探し物があったら、お願いするかも!その時はよろしくね!

ここには、エピローグリプレイを掲載しているよ。もし、ページ内で不都合な点があったら、PLの方に連絡下さい♪

最終結果発表!

最終ターンの結果を見る。


【エピローグ】

「うわあ、クレアさんてば凄いや!こんなに沢山の宝石!」
 クレアが手にした、大量の宝石を見つめ、レイジュは顔を輝かせていた。
「当たり前じゃない、この私が、誰よりも一番に幸せを見つけるに決まっているでしょ。色々なモンスターが出てきたけど、何て事なかったわね」
 そう言って、クレアは高らかに笑った。
「結局、ボクはあんまり見つける事が出来なかったなあ〜」
 肩を落として苦笑するアゲハに、皆へ飲み物を持って姿を見せたライカがにこりと笑いかけた。
「そんなにがっかりしないで。本当の幸せは、宝石の数なんかじゃないわよ。それに、アゲハちゃんはもうすでに幸せを見つけたのでしょう?今が幸せなら、宝石を手にして、より幸せになればいいじゃない」
「うん、そうだね」
 薬指に小さく輝く指輪を見つめて、アゲハはようやく笑顔を取り戻した。
「アゲハちゃんがとってきた宝石は、貴方自身が持っていって。彼氏さんにも分けてあげて。あたしだけ、祝福されるのは勿体無いもの」
「ありがとう、ライカさん。あ、飲み物も頂くね!」
 アゲハは手の平の宝石を皮袋の中に入れると、ライカから飲み物を受け取るのであった。
「あらあら、もう元気になったわけね〜。若さだわね〜」
 年長者であるクレアは、この光景を穏やかな瞳で見つめているのであった。
「ライカさん、おいらからも宝石をプレゼントするよー♪」
 チップはいつも見せる笑顔を顔に浮かばて、妖精の宝石、それに4色の花を添えて、ライカに贈るのであった。
「ありがとう、チップ君。心のこもったプレゼントが一番嬉しいわ。この花はいつか枯れてしまうけれども、思いでは永遠に残るものね」
「おいらも楽しかったよー。それに、湖やお城、色々な所へ行く事が出来たからね」
「森に入った時、モンスターに遭遇するかと思ったけど。エルは何とか合わずに済んだよ」
 エルが飲み物にあとに出された、レイジュの作ったビスケットを口にしつつ、森での出来事を話した。
「森では、おいら襲撃されちゃったけどね」
 チップはエルの話を聞き、森でゴーストに襲われた時の事を思い出していた。
「レイジュ、本当に良かったね。ライカに宝石をプレゼントをする事が出来て」
 チョコは、皆に手作りの菓子を振舞っているレイジュに、そっと話し掛けた。
「宝石も沢山手に入ったし。レイジュも満足なんじゃない?」
 チョコがそう尋ねると、レイジュは少しだけ目を伏せた。
「こんなに沢山の人が、お姉ちゃんの事お祝いしてくれて嬉しいよ。だけど、この結婚式が終わったら…」
「またそんな事言ってるのね?大丈夫よ、結婚したからって、家族が家族でなくなるなんて事はないでしょ?あたしにも兄様がいるけど、家族はいつでも家族だもの。それに、そんな顔をしたらライカがまた心配するよ」
 チョコの言葉を聞き、レイジュはまた少しだけ笑顔を取り戻した。
「うん。だから僕は、お姉ちゃんの為に宝石を見つけたかったんだ。僕も宝石をいくつか見つけたから、僕にも幸せが来るのかな」
「ぐじゃぐじゃ言うのは終わりよー。今は、皆でこの時をお祝いしようじゃないの」
 クレアが後ろからレイジュの頭に手を乗せて、力強く言う。
「そーだよ、レイジュさん。皆で笑ったり、楽しんだりすれば、きっと気持ちも晴れ晴れとするよー」
 チップが、レイジュに飲み物を差し出した。
「そうだよね。この楽しい雰囲気に馴染んで来たら、エル、サービスしちゃおっかなー」
 エルが、幼顔に妖艶な笑みを浮かべた。
「ボクも料理を作るよ!それに、舞も披露してあげるよ」
 アゲハがジャパンから持って来た扇子を取り出して答えた。
「今日は、お祝いだもんね。僕も、皆と一緒に楽しまなきゃね」
 こうして、宝石を捜しに行った冒険者たちは、清清しい空の下で、祝賀パーティーを行うのであった。
 妖精の宝石の小さな輝きが、やがて大きな幸せをもたらす日は、そう遠くはないだろう。(終)

↑1位のクレアさんとレイジュとの、記念ピンナップです。